原因分析 Workshop Agile RCA with SaPID Report

2016.10.29~30にマホロバマインズ三浦で初開催した原因分析Workshop Agile RCA with SaPIDの模様をレポートします。

会場は京急線三浦海岸駅に近いマホロバ・マインズ三浦です。

この日はハロウィンの直前ということで、ご当地自慢のまぐろもハロウィンモードでした。(笑)

 

 

午前中は日も差して暖かったのですが、ワークショップ開始時(13時頃)には雲がかかってきました。でも東京・横浜(そして北海道より・・・あたり前ですがw)よりも暖かいです。

風も少なく、穏やかな天候の下でワークを開始しました。

(あっ、野外でワークを実施したわけではありませんので念のため(笑))

 

 

いよいよワークショップ開始です。

冒頭でワークの趣旨と進行概要をお伝えし、そのあと講師・受講者のみなさんの自己紹介を経て、現状の原因分析の特徴や問題点、そして原因分析を成功させるために重要なことは何か、などをあきらかにして共有しました。

次にソニーの永田さん(世界のながあつさん)によるAgile RCAの概説、そして安達によるSaPID/SapID+の概説です。

それぞれの手法が生まれた経緯・背景や、手法開発の意図、実践内容、事例などを共有し、それぞれの手法が大事にしていることなどを感じ取っていただきました。

 

この時点ではまだ「Agile RCA with SaPID」がどんなものなのかは明らかにされていません。

写真はワーク中の受講者さんの雰囲気です。

今回は受講者数が少ないため、本館の宿泊する部屋での実施となりました。

ワークではみなさんがとても集中し、真剣に検討、実践してくれて、積極的に質問が飛び交いました。人数が少ないからこそほぼマンツーマン状態で深~い議論とワークが繰り広げられました。

 

最初は固い表情が多かった受講者の皆さんも、休憩時間のおばかな話(笑)などで徐々に打ち解け、笑顔や笑い声が多い、楽しい場になっていきました。

真剣と笑いの共存が出来る場はそうないと思いますので、とてもよい相互学習の場になったのではないかと思います。


1日目の晩御飯はみんなでホテルのバイキング。

「これでもかっ!」てほどたくさんの食べ物が並び、ついついたくさん盛り付けちゃいます。

どれも美味しかったのですが、私の一番は”ひじきとエビのパスタ”でした。

 

それにしてもみんな食べる食べる。

一度目の盛り付けを完食後も何度も席を立ち、追加追加でたくさん食べました。 お腹いっぱいです!

右側の写真は、どんどん食べてお椀が高く積み上げられた「バベルの塔(と命名w)」です。(笑)

ワークで疲れたココロとカラダに、とてもおいしかったのだと思います。よかったよかった。

 

晩御飯の後はお風呂など自由時間です。

くつろぎの時間にみなさんが自由に交流できればと思い、ワークショップ会場の部屋はオープンにしてあります。

プロ野球日本シリーズ最終戦を見ながら一人ひとり交代でお風呂に入り・・・結局全員が部屋に集まりいろいろな話をしました。

日本ハムが優勝したあとからは実務や開発形態などの意見交換、議論に突入。

写真は23:56。永田さんのアツいAgile談義が炸裂!の場面です。

ワークショップの内容だけではなく、有識者や他の受講者さんたちに聞きたい話を自由に聞けたり議論したりできるのもこのワークショップのいいところだと思います。

この日は結局夜中の2:00まで全員による談義が続きました。いや、実際には翌日のワークに影響が出るため2:00に途中で止めて終了しました。(笑)

Agile RCA with SaPIDの夜はアツいです!


2日目の朝は雨が降っていました。

運営役の私は昨夜の談義で温泉に入れなかったので、朝6時に起きて温泉に。

露天風呂が気持ちよすぎて寝てしまい、危うくおぼれるところでした。(笑)

そして6:50から朝ごはん。

バイキングなのですが、昨夜の食べすぎと寝不足で写真の通りの盛り付けです。

でも美味しかった!ご馳走様でした。

1日目の後半~は、いよいよ分析実践が始まリました。

分析対象となる題材を共有したあと、最初は素の状態で10分間ヒアリングしてもらい、その結果をふりかえります。

戦略も計画も役割分担もなく、アドホックに分析を進めるとどうなるのかを実感してもらうためです。

そのふりかえり結果に加えてAgile RCA with SaPIDとしての進め方を説明し、このあとどのように進めるか、次のヒアリングではどのような観点でどの領域を把握していくのかなどを明確化してもらいました。

そして15分間の「ヒアリング→関係する要素の抽出」→ふりかえり・次の戦略検討を複数回繰り返していきます。

 

 

ヒアリングで抽出した要素を構造化していきます。

構造化することで、不明点やさらに確認が必要なこと、関連する要素のつながり、問題発生の全体像などが把握できます。

このように、再発防止を検討するためには、問題発生の全体構造と、個別詳細の両面で把握することがとても重要となります。

 

関係者全員でこの問題構造図を囲み、「問題vs私たち」の図式で再発防止を検討していきます。

分析する人、聞かれる人、と分離するのではなく、聞かれる人(実務担当者)も一緒に分析をしていきます。

他者が分析した結果に従うような「やらせるーやらされる」図式を解消し、最終的に改善実践する当事者になってもらうためです。

 

永田さんの頭にハロウィンのお面があるのは、「今は実務担当者の立場ですよ」と知らせるためです。

このほかに、課長さん、別開発担当者さんなどの役柄をすべて永田さんが務めました。

役柄に応じて頭にかぶるものや身につけるもの(写真手前側にはアフロのかつらとマサカリが(笑))を変えながら進めています。永田さん、大活躍です!

 

そして写真の通り、問題発生のからくりが徐々に明らかになっていきました。

 

このあと、改善対象の特定、改善策(もしくは方策)の検討という流れでワークショップは進み、無事終了することができました。

ワークショップの最後には修了証の授与式を行いました。

そして今回の合宿ワークショップの「最優秀賞」は久保さんが受賞しました。

写真は最優秀賞受賞者による儀式「〇〇〇〇〇〇の一気飲み(謎)」です。(笑)

三浦海岸に王者の雄たけびがこだましました!

 

久保さん、おめでとうございます!

そして受講者の皆さん、永田さん、お疲れ様でした!

<受講後の受講者コメント(アンケート結果の抜粋)>

<受講満足度 全員に100点満点をいただきました!>

]・夜の部も含めたことで、思い/背景なども聞けて、書籍やWeb上の情報だけでない生の考えに触れられたのが、とても、楽しく/今後に役立つと思っています。

・お二人のたくさんのノウハウを惜しみなく教えていただいて満足しています。

・予定していた時間以外も交流させていただき、濃密な情報交換ができました。

・人数が少なかったこともありとても濃い内容の体験ができました。

・丁寧に教えていただき分かりやすく、リラックスしながら出来たので満足しています。

・具体的な内容のワークが中心で、充実感がありました。

・講師のみなさんの講義や他の参加者の方との意見交換の時間が豊富で、いろいろな考え方や視点が見聞きでき、参加してよかったです。

・ワーク途中の休憩のタイミングや長さが丁度よく、集中力が続きました。

 


 

以上、原因分析ワークショップAgile RCA with SaPIDの開催レポート(速報)をお知らせしました。

 

思えば今年(2016年)4月初旬に永田さんから「SS2016でAgile RCAのWorkingGroupを一緒にやりませんか?」とお声がけいただいてから検討を開始し、遠隔地同士であるにもかかわらず二人でスケジュールを調整しながら議論を重ね、SS2016での試行を経てようやくAgile RCA with SaPIDの当初Versionを提供することができました。

いろいろ大変でしたが、永田さんとのジョイントは大変楽しく、かつ勉強させていただいています。

いつもありがとうございます!

この手法も、そしてわれわれも、今後さらに改善やパワーアップを繰り返し、実務により役立つ手法としてご紹介・提供していく予定です。

今後もAgile RCA with SaPIDにご期待ください。