2018.3.6 SaPID×TOC 未来予想型チーム運営ワークショップ~チーム運営実践編~ in デンソークリエイト様 開催レポート


2018/3/6に、デンソークリエイト様(名古屋)で、未来予想型チーム運営 ワークをフルバージョンで開催しました。

その模様をレポートします。


 

今回は、株式会社デンソークリエイト様(名古屋)の会議室にて、選抜された12名の方々を対象にワークショップを実施しました。会社を先導する人材を育成しようとする、組織のアツい想いが伺えます。

このワークは募集人数は12名限定としています。(最終的には15名まで拡張)募集者数を増やすのは簡単ですが、そうすると置いてきぼりの方が出たり、私たちと一回もやりとりなく終了する方が出てしまいます。受講者さんにしっかりワークを体感してほしいこと+私たちからのフィードバックをできるだけ一人ひとりに直接提供できるようにするために人数を限定して開催しています。

 

今回も、折り紙を使ったワークです。

 

写真にあるように、6種類の折り紙を1セットとして納品してほしいと受注があったと想定し、みなさんに目標達成数の折り紙を折ってもらいます。

各チームごとに、時間内に4セット揃えることを目標に納品物を作成してもらい、最終的には全体で12セット揃えば目標達成となり、ボーナス(今回はチョコレートw)が支給されることになっています。

 

ただし、時間は15分と限られていて、折り紙に慣れていない人が折ると時間内に目標達成に至らない可能性があります。

 

未来予想型ワークでは、その目標達成を阻害する可能性のある要因(リスク)を洗い出してそこに対策を打って進めることで、予定時間内に目標(各チーム4セット揃える)を達成できるようにします。

15分の時間を「5分×3回」に分けて、間にふりかえりを入れながら進めます。このふりかえりで、リスクに対してとった対策が有効だったか?次にどんな施策を打つか?などを確認しながら進めます。細かくふりかえることで、効果を実感しながら進めることができるようになります。

 

今回は折り紙を折って納品いう架空のプロジェクトとしましたが、実際のプロジェクトでも同じですよね!

今後発生するかもしれないリスクを整理して狙ったリスクに対して施策を打ちそれが有効かどうか細かくふりかえりながら納期に間に合うように、プロジェクトを進める。参加者のみなさんに、今後そのようにプロジェクトを進めていけるようになってほしいというのが、今回のワークの狙いです。

 

 

ワークに入る前に、チームビルディングを行って、まず折り紙の練習として折鶴を折ってもらいました。

早い時間できれいに折る人もいれば、これは折鶴ですか?というような状況の人も・・・(^^;)

折り方が分からない人にはチームの人が教えてあげています。

 

これは、練習のほか、各チーム折り紙の見積もりやリスクの洗い出しに使うといった目的もあります。

 

各チームとも、メンバーの折り紙の腕前が分かったところで、次に未来予想をしていただきました。

目標の折り紙4セットを時間内に折るにあたって、みなさんが思う現状の問題点やこれから起こりうるリスクを洗い出し、構造化して未来予想図を作ります!

 

未来予想図を作ったら、その中で、『自分たちで解決できそうでつぶしておくとともっとも効果がありそうなリスク』を選び、そのリスクに対して解決策を出します。

 

たくさん出てきたリスクのうち、チームで話し合ってみんなが納得する1枚を選んでもらいました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ、1回目の折り紙トライです。

チームで明確にしたリスク対策が有効であることを折ります。

 

5分間折った後、すぐに今回の結果についてふりかえります。

 

自分たちが今回とった対策は、有効だったか?他にどんなところに問題があったか?などなど、ふりかえります。

実際やってみると、実はそんなに問題ではなかったところ、新しい問題などがいろいろと見えてきます。今回の結果から、未来予想図を更新して、次に対策を講じるリスクを決めて、またその対策を検討します。

 

以上を、3セットくり返し、合計15分間折り紙を折ってもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

5分間×3回の折り紙タイムを終えた結果は・・・?

 

4セット揃ったのが1チーム、3セット揃ったのが2チームでした。

全体で12セットには届かなかったものの、最初の見積もりでは各チーム0~2セットしかできないとの見解だったので、とても良い結果に終わったと思います。

 

受講者のみなさま、お疲れ様でした(^_^)

今回のワークを実務につなげるための考察レポート提出があるなど、受講後のフォローもしっかりと企画されているとのこと。
デンソークリエイト様は社員の人材育成に非常に熱心な会社であると感じました。 

 

今回のワークを、ぜひ実務にお役立てください!

 

■受講者の評価結果と感想

ワーク終了後の受講者アンケート結果を(氏名を除きそのまま)示します。

リップサービスもあるとは思いますがよい評価をいただき企画・開催する側として素直にうれしいです。

ありがとうございました。

 

・理解度(全受講者評価結果の平均) 100点満点中: 86点

・有用性(全受講者評価結果の平均) 100点満点中: 83点

・満足度(全受講者評価結果の平均) 100点満点中: 88点

 ※評価結果は5点満点評価で回答いただいたものを100点満点換算で表現しています。

 

<感想> ※コメントを記載いただいた方の分をすべて掲載

 

1.WSで体験できた内容が効果をとても感じれる内容でした。「未来予想図」という名前がやや違和感でした。
2.今後の振り返りで今回学んだ事を早速使ってみようと思います。
3.繰り返しふりかえりを行うことで付帯的に対策が取りやすいと感じました。
ただし、いかにリスクを出すかがメインになってしまい、対策が正しく取れるかは勉強が必要だと感じた。
4.チームの弱点がリスク管理なので、勉強になりました。
まずは共有、整理して、今より意味のある情報を管理していきたいと思います。
5.ワークに取り組むのが精一杯で、まだ、ワークでやっていることが何なのか理解できていないです。

→聞きました。
6.・小さく繰り返し振り返ることで、問題として捉える(今対策すべき)箇所が分かってくることが体験できてよかった。

・プロジェクトのチームで参加することで、実際の自分達の状態と比較・共有しながら教育を受けられたのは、すぐに改善につなげられるため、良かった。
7.・未来予想したかどうかはよく分からなかった。
・リーダー側ではないことですが、自分の意見を聞いてくれる感があるから、次も意見を出そうとする気がわいてくると思いました。

・リスク管理表はなんだか敷居が高いというか、識者が出すもので自分には無理そうな感じがするが、構造図はできそうな気がする。

・認識の共有の難しさを実感した。
8.リスクを構造化して分析することで、対策すべきポイントがわかりやすいことがわかった。ワークで効果を実感することができた。
9.チームで「ツール」を活用しようとした場合、チーム全員がトレーニングを受けていると、最初のDo(実施)が終わっているため、その後の活用改善が早くできそう。